今や介護施設は街中のいたることろで見るようになりました。
平日や土曜日(場所によっては日祝も)介護マークのステッカーや施設名がペイントされた車を見ることも普通になりましたし、介護は本当に身近なものになりましたよね。
急に介護が必要な高齢者が増えたわけではなく、今までは家庭で介護するのが当たり前だったのが、夫婦共働きなど社会の変化によって介護施設をはじめとした介護サービスは今やなくてはならないものになりました。
超高齢化社会がやってくる日本の今後において誰もが考える時期がくるであろう介護のこと。
親の介護だけでなく、自分自身も介護が必要な時が必ずと言っていいくらいにやってくると思います。
ところで、、、
施設と言っても様々なわけです。一般的な施設の特徴を挙げてみたいと思います。
大きく分けると公的施設と民間施設の2種類に分かれます。
今回は公的介護施設について書いてみたいと思います。
介護は7つの段階に分けられる
介護施設と言っても、誰もが即施設に入れたりするわけではありません。
施設に入所するには介護認定が必要になります。
介護認定してもらえなかったから介護施設に入れない、なんて話を聞いたことがある人もいるのではなでしょうか。
実は介護には段階が決められています。
要介護2とか3とか、聞いたことある人もいると思います。
介護には要支援と要介護の2つがあります。
要支援
要介護状態になることを予防する
要介護
生活する上で必要なことの介助が必要な状態
要支援が2段階、要介護が5段階の計7段階に分かれます。
段階に応じて受けられるサービスも違ってくるのですが、それぞれの段階について簡単に下記の表にまとめてみました。
区分 | 状態 |
要支援 1 | 日常生活を送る上で一部に助けが必要。回復の見込みあり |
要支援 2 | 日常生活を送る上で部分的な助けが必要。要介護に移行してしまう可能性あり |
要介護 1 | 立ち上がったり歩行が不安定、排泄や入浴に一部介助が必要 |
要介護 2 | 要介護1に加えて日常動作についても部分的な介護が必要 |
要介護 3 | 立ち上がりや歩行が自力では困難。排泄や入浴、服の脱ぎ着など全体的に介助が必要 |
要介護 4 | 日常生活に全面的に介助が必要 |
要介護 5 | 日常生活全般的に全面的な介助が必要 |
介護認定は各市町村の窓口に申請書を提出します。
その後、一次判定と二次判定を経て結果が出ます。
公的介護施設の種類
では、具体的に公的介護施設にはどのようなものがあるか見ていきましょう。
1)ケアハウス
ケアハウスは経済的な負担が小さい老人ホームです。
自宅での単身生活に不安がある人や、家族の協力を得られないなどの事情をもつ高齢者向けの施設です。
一般型と介護型があり、一般型は家事などの生活支援サービスが、介護型は介護サービスが加わります。
60歳以上が入居対象者のため待機者が多く、入居までに一定の期間が必要です。
2)特別養護老人ホーム
特養と言われる施設です。
要介護3以上の認定を受けている方が対象の施設で、要介護3未満の人は自治体からの特別な許可が必要です。
低価格でサービスを受けることができ、看取りまで対応してれます。
終の住処として人気の施設ですが、待機者が多く入居が難しいです。
看護師が夜間滞在しないため、日常的な医療ケアが必要な場合は入所できないこともあります。
3)介護老人保健施設
老健と言われる施設です。
退院後すぐに在宅生活に復帰できない高齢者が数ヶ月程度滞在することを目的とした施設です。
入所者の在宅復帰を目指した施設のため、他の介護施設に比べて入所期間は短いです。
リハビリを重視する人向けの施設で、理学療法士や作業療法士などが常勤しています。
4)介護医療院(介護療養型医療施設)
介護医療院は2018年4月から始まった施設です。
要介護者の中でも医療にニーズがある人向けです。
公的介護施設のメリットとデメリット
公的介護施設にはメリットとデメリットがあります。
一番のメリットは、やはり費用面です。
入居一時金がなく、基本的に月々の利用料も安いです。
例えば、特別養護老人ホーム(特養)の場合は、月に8万円〜15万円と言われています。
民間の介護付有料老人ホームですと、月に10万円〜50万円必要と言われていますので、いかに安いかがわかるのではないでしょうか。
その他、長期入所が前提の特養は、終身まで利用可能ですし、介護老人保健施設(老健)は医療ケアの体制が充実しているのでリハビリのための支援をしてもらえます。
もちろん、デメリットもあります。
デメリットとしては、相部屋になることが多くプライベートが確保できないことがあります。
その他、老健などは入所期間が決まっており、期限が来たら退所しなければいけません。
また、特養などは費用が安いため入所希望者が多く、入所待ちの所が多い状態です。
つまり、老人ホームに入所したくても入所できない可能性があります。
メリットやデメリットを考えた上で施設を選びたいですね。
今回は公的介護施設について説明しましたが、民間の介護施設についても今後説明したいと思います。
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