2012年の流行語大賞でトップテン入りを果たした言葉「終活」
その後、一瞬だけ終活が話題になりましたよね。
エンディングノートが話題になったと記憶しています。
ですが、その後は終活という言葉は年々聞かれなくなっていったように感じています。
インターネットで終活を検索しようと思っても、「就活」と変換されそうになったり、就活は太字で表示されるのに終活は細字で表示されたります。
ですが、ここ数年、街中で少しずつ「終活」の文字を目にすることが増えてきたように思いませんか?
例えば税理士事務所や会計事務所などの看板に「終活相談」と書かれていたり、葬儀社が終活セミナーを積極的にアピールするようになったり。
僕は、終活相談専門の事務所を見たこともあります。
流行語大賞から10年以上経った今、なぜ終活が流行り始めているのでしょうか?
そもそも終活って何なのでしょうか?いつから始めればいいのでしょうか?
あらためて終活とは何なのか考えてみたいと思います。
終活ってなに?
「終活」とは人生の終わりのための活動です。
終活を検索すると、上のような言葉が出てきます。
言い方は違えど、本やネット記事、インターネットのサイトを見ても似たような言葉になっています。
「人生の終わりのための活動」と聞くと、高齢者になってから行う活動のようなイメージをしてしまいますが、そんなことはありません。
むしろ、高齢者になる前から行う方が良い活動なんです!
なぜならば、、、
高齢者になってから考えていては遅いことも多いから
具体的に例を挙げてみましょう。
子どもが世帯を持ったら2階建の家に夫婦2人は広いなぁ。
今の家を売却して、退職金も使って平屋を購入しようかなぁ
子育てが終わったら、今までできなかったことを目一杯やりたい!
海外旅行にも頻繁に行きたいし、フェスやライブにも積極的に行きたい!!
実家の親のことが心配。
同居するか、介護施設のお世話になるか、、、それとも自分が実家に帰るか、、、どうしようかなぁ。。。
子どもはみんな県外で暮らしているから老後のことも自分でしっかり考えなくっちゃ。でも、何をどうすればいいの?
結婚適齢期っていわれてる年齢をとっくに過ぎちゃった。
でも、この先もずっと独身でいるのも寂しいなぁ…
40代や50代でも婚活で良い人に巡り会えるかなぁ。。。
などなど…書いていくとキリがないのでこの辺りにしておきますが、年をとっても悩みごとは尽きないですよね。
というより、年をとるにつれて悩みも増えていくような気さえします。
ところで、上に書いたようなお悩み、、、
高齢者よりも、40代や50代の方が持っている悩みだと思いませんか?
そうです!終活は人生の終わり方だけを考える活動ではないんです!
人生の折り返し地点から終わりに向けてのライフプランを考えていく活動
これこそがが終活なのです。
終活で具体的に行うことはなに?
終活と言っても何を行えば良いのか?どんなことをする(学ぶ)のが終活なのか?
よくわかんない人も多いのではないでしょうか?
終活=エンディングノートの作成というイメージの人も多いと思います。
確かにエンディングノートの作成は終活で行うことの1つではありますが、それだけではありません。
具体的には、以下の3つのことを考えていくことが終活だと思っています。
人生後半戦のライフプランを考える
人生の後半戦にも沢山のライフイベントがあります。
また、長子なのかそうでないのか、親の面倒を見る役割を担うのかどうかでもライフイベントの数は違ってくるのかなと思います。
例えば、、、
・家のリフォームや建て替え
・子ども夫婦と同居
・親の介護(在宅介護?それとも介護施設?)
・葬式やお墓に関する知識
・相続や贈与に関する知識
・おひとりさまの老後について
まだまだ他にも沢山あるかと思います。
また、退職後の夢があれば(退職後に農業を始めるとか移住するとか)、そのことについて調べたり準備したりしますよね。
後半戦のライフイベントがどのようなものがあるのかを書き出し、そのことについて調べたりしながらライフプランを作成していきます。
人生後半戦のお金のことを考える
老後2000万問題が話題になったことがありますよね。
最近では資産所得倍増(でしたっけ?)なんて言葉もありました。
人が生きていく上ではどうしてもお金のことを考えなければいけません。
・老後に向けた資産運用のこと
・年金のこと
・介護に必要なお金のこと
・葬儀やお墓に必要なお金のこと
・遺産相続のこと
・税金のこと
お金のことを考え出すとキリがないような気もしますが、知識としてしっかり勉強していくことで、「老後が何となく不安」な状態から脱することができるのではないでしょうか。
健康のことを考える
「人生100年時代」という言葉が誕生するくらい、日本は世界的にも有数の長寿国です。
65歳で会社を定年退職するのが一般的になりつつありますが、人生100年と考えると、定年後も35年も人生が続くわけです。
いつまでも健康でいられるってことはないと思いますが、定年後すぐに病気や怪我に悩まされるようになったり、定年前から高血圧や成人病の治療のために薬を飲んだり通院したりすることのないように、健康には気をつけたいですよね。
健康=運動不足解消と思ってしまいがちですが、運動以上に毎日の食生活も健康のためには重要なことです。
もう1つ、睡眠も健康にはとっても重要な要素なんですよ!
ダイエットをする際に「食事・睡眠・運動」などとよく言われますが、ダイエットというか健康な体のためには食事と睡眠と運動が大事なのではないかと思います。
また、「体の健康」だけではなく「心の健康」も大事ですよね。
心身ともに健康な状態を少しでも長く維持できるように学んでいきましょう。
上記3つのことを学んでいくことで、人生後半戦が豊かで楽しい生活を送ることができるのではないでしょうか。
3つとも、普段の生活の中で何となく考えていることではないかなと思います。
楽しく学んで生活に活かそう
社会人になると仕事に関係すること以外で積極的に学ぶ人って少ないのではないでしょうか。
学ぶ=学生時代の勉強のイメージになったりしてうんざりしてしまうかもしれません。
でも、終活は自分の人生に関わってくる活動です。
しかも、人生後半戦にずっと関わってきます。
誰もが自分ごととして関係してくることなので、学びやすいというか頭に入りやすいのではないかなと思います。
また、自分の人生に関わってくることですから、積極的に学びやすいですし、ためになると思います。
知識を深めることはとっても楽しいですよね。
面倒に感じるかもしれませんが、楽しんで終活することによって人生も豊かになるのではないかと思います。
僕も、終活に興味を持ち始めてから色々調べたりしているのですが、学べば学ぶほど終活が楽しくなってきました。
人生の後半戦を楽しく過ごすために、一緒に終活しませんか?
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