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高額医療費控除と医療費控除があれば生命保険が必要ないは本当なのか?

実は体調を崩して9月の終わりから2週間くらい入院していました。

現在は退院し、元の生活に戻っていますが、入院と言われた時はどうなってしまうのか不安でした。

病状は軽くて済みましたが、原因や今後のための検査をたくさん行ったため、結果的に2週間という長い期間の入院となりました。

仮に手術とかしてたら、もっと長い期間の入院だったかもしれないですね〜

初めての入院ということで不安な面がいくつかあったのですが、そのうちの1つが入院に関わる費用についてです。

緊急入院だったため、予め入院時の説明を聞くこともなく入院(代わりに家族に説明がありました)

毎日のように点滴をしたり、様々な検査をしていたので「これ、入院費はいくらになるんだろう?」と少し不安に思っていました。

高額医療費(後で説明します)制度のことは知っていたので、そこまで大きな金額になるとは思っていませんでしたが、それでも、1週間くらいはずっと点滴をしていた状態でしたので…

退院時に請求金額がわかり、思ったほどは高くなかったので安心したのと少しびっくりしました。

2週間入院した割には、金額は安いなぁ、と。高額医療制度のおかげですね〜

さて、今回は医療費に関するお話です。

ブログやYouTubeなどで、貯金があれば生命保険に入る必要はない的な話を目にしたことがある方がいらっしゃると思います。

今回は、自分の経験をもとに、本当に貯金があれば生命保険が不要なのかについてお話したいと思います。

目次

医療費に含まれるものと含まれないもの

高額医療費にしろ、医療費控除にしろ、医療費に含まれるものとそうでないものがあります。

【医療費に含まれるもの】

・医師または歯科医師による診断費や治療費(出産費用含む)

・先進医療の技術料※

・人間ドックや健康診断などで重代な疾病が見つかり、治療を行った場合の人間ドックや健康診断の費用

・治療または療養に必要な薬代(風邪薬の購入など)

・治療のためのマッサージ代、はり師やきゅう師による施術代

・入院費(入院中の食事代も入院費です)

・入院や通院のための交通費

・診療や療養を受けるための医療用器具の購入費

【医療費に含まれないもの】

・美容整形の費用

・人間ドックや健康診断の費用(上記の含まれる場合に該当しないもの)

・病気予防や健康増進などのための医薬品や健康食品代(予防接種やサプリなど)

・マッサージ代

・入院の際の自己都合の差額ベッド代(大部屋ではなく個室を希望するなど)

・入院の際の寝具や洗面具などの購入費やクリーニング代

・自家用車で通院した場合のガソリン代や駐車場代

・電車やバスで移動可能にも関わらずタクシーで通院した場合のタクシー代

・近視や乱視のためのメガネ代やコンタクトレンズ代

高額医療費控除とは?

高額医療費控除とは、同一月に高額な医療費の自己負担が必要になった場合に、限度額を超えた分について払い戻しを受けられる制度です。

一月なので、入院期間が月を跨がる場合などは、月毎に高額医療費の払い戻しを受けることができます。

限度額は収入や年齢によって決まっています。詳しい計算方法は省きますが、多くの方は、自己負担限度額は80,100円か57,600円プラスαになるのではないかと思います(2024年10月現在)

かず

サラリーマンの場合は、月収28万円〜50万円の方が80,100円で、月収26万円以下の方が57,600円です。

通常は、立替払いをした後に手続きをすることで払い戻しがある制度なのですが、事前に限度額認定証によって最初から支払いを上限額に抑える方法もあります。

僕の場合は、病院側が後者の手続きをしてくれたおかげで、立替払いすることなく支払いを終えることができました。

病院によってやり方は違うと思いますので、入院や手術をするようになった場合は事前に確認が必要かと思います。

限度額認定証の発行には、マイナンバーカード(またはマイナンバー通知カード)と保険証が必要です。

余談ですが、今回始めてマイナンバーカードって便利だなと実感できました。

医療費控除とは?

続いて医療費控除について説明したいと思います。

医療費控除とは、1月1日〜12月31日まで」の1年間の医療費が一定額を超える場合に確定申告をすることで還付金を受けることができる制度です。(最大で200万円まで所得控除可能)

税金を納める本人だけでなく、生計を一にする親族が支払った医療費も含まれます。

高額医療費との違いは、医療費の払い戻しではなく、税金の還付という点です。つまり、控除対象の医療費が全て返ってくるわけではありません。

【控除の計算方法】

支払った医療費ー(10万円+医療保険の給付金や高額医療費で払い戻しされる金額など)

※総所得金額が200万円未満の場合、10万円ではなく総所得金額の5%

※セルフメディケーション税制

医療費控除の特例として、セルフメディケーション税制という制度があります。

セルフメディケーション税制とは、処方された薬ではなく、ドラッグストアなどで売っている市販の薬(OCT医薬品)が12,000円を超えた場合に、最大で88,000円までの所得控除が可能になる税制です。

全ての薬が対象になるわけではないので注意が必要です。詳しくは厚生労働省のHPや製薬メーカーのHPなどを見るといいと思います。

かず

医療費控除は、5年以内であれば申告可能です。1年間で10万円を超えなくても、5年以内で10万円を超えればOKです。
医療費控除とセルフメディケーション税制の併用は不可です。
高額医療費制度との併用は可能です

貯金があれば保険は必要ないかどうか

今回、自分が入院を経験した上での正直なところを書いてみたいと思います。

僕は9月の終わりから10月の始めまでの2週間入院していました。

10月分の寝具等のレンタル代は未だ請求が来ていませんが、入院費と9月分のレンタル料は以下の通りです。

・入院費 約133,000円

・レンタル代(9月分)約3,700円

入院費は2週間TLで、高額医療費の限度額認定済みなので払い戻しはありません。

10月分のレンタル代を加えても、恐らく14万円程度なのではないかと思います。

僕が入っている医療保険は、入院費は1日目から最大180日の給付があります。1日につき10,000円の給付額です。

15日間入院していたので、15万円の給付があります。

つまり、今回の入院費は保険の給付金で全て賄うことができる計算になります。


高額医療費制度があれば、入院や手術をしても自己負担額が少ないので、貯金さえあれば保険は必要ないという話はよく聞きます。

1ヶ月入院した場合の入院費の自己負担額の平均は20万円〜30万円というデータもあるそうで、確かに貯金があればそこまで痛手のない金額なのかなとは思います。

しかしながら、今後も物価が上がり続けることを考えると悩ましいところではあると思います。


保険料を毎月支払うことを考えると、貯金さえあれば大丈夫とも言えるし、念のため保険は必要なのかなと思ったりもするし…

僕は今回、保険に入っておいてよかったなと思いました。入院しても給付金のおかげで自己負担はゼロで済んだので。。。

一方で、入院しても意外とお金がかからないことも身を持ってわかりました。

なので、僕の結論としては貯金の多い少ないとかではなくて、今の生活環境次第なのかなと思います。

例えば、住宅ローンを払っているとか、お子さんがいらっしゃるような環境の方の場合は、保険に入っておいた方がいいと思います。

また、地方に住んでいると、どうしても車の維持費にお金がかかるので、それが重荷に感じる方は保険は必要だと思います。

逆に、一人暮らしで車の必要がない生活を送っていらっしゃる方等であれば、貯金さえあれば保険は不要かもしれません。



生命保険は生活環境にあわせて見直しが必要とはよく聞く言葉ですが、実際に保険を使う立場にたつとその意味がよくわかりました。

今はネット型保険も含めるとたくさんの保険がありますし、ほけんの窓口などの相談窓口もたくさんあります。

貯金があるから大丈夫とか、貯金がないから保険に入ろうとかではなく、もしものことを考えた上で一度相談してみてはどうでしょうか。

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この記事を書いた人

つい数年前までは特に興味があることもなく、何となく毎日を過ごしていました。40代になり、色んなことに興味を持って生活しようと意識改革中。
知識も経験も不足しているおじさんですが、自分が興味を持ったことを自分なりの視点で書いてます。
FP2級取得済み、現在はAFP取得挑戦中!

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